介護福祉士は会話の質を高めるべき

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ある日の介護福祉士教室の帰リがけのことです。 80歳を過ぎた奥さまのところに立ち寄っておしやべりしていると、話題がやさしい息子さんのことになりました。ほぼ毎日、タ食後に電話があるそうです。もちろんいつも楽しみにしているとのこと。すると、話の流れから、その会話の内容を聞かせていただけるということになりました。 携帯電話に録音してあるのよと言いながら、その方が上手に携帯電話を操作すると、スピーカーからはこんな会話が聞こえてきました。

「母さん、今日はなにしたの」

「今日はねえ、おやつがこうでね、タ飯がこうだったのよ」

「あー、そう……」

「それからリハビリの先生が来て、こう言われたのよ」

「あー、そう……」

「私の関節はこうなんだって」

「あー、そう……」

毎晩電話してくれるというからにはきっとやさしい息子さんなんだろうと想像していました。しかし、どんな一言葉にも「あー、そう……」の連発。私は少し気の毒になってリアクションに困ってしまいました。 いえ、それでもご本人にしてみればあリがたいとおっしゃるし、やさしい息子で感謝もしているとおっしゃっています。眠れない夜には息子の声を何度も聞いているのだとか。そんなことを満足げというよりも何かにすがるような表情で介護福祉士のわたしにおっしやるんですね。聞けば聞くほど私は暗い気持ちになりました。

たしかに会話は大事です。 会話って生きる力につながります。 しかし、言葉だけを自動的に返しているような会話は相手の心を傷つけるだけです。介護福祉士は相手の心にしっかりと目を向けて、「自分は会話するのに値する人問だ」ときちんと感じてもらわないと生きる力を奪うだけになってしまいます。介護福祉士にとって、大切なのは会話の質を高めることです。 それは相手の個性にしっかりと意識を払うことです。

介護福祉士にとって会話は重いものです。 目の前のお年寄りにとって、介護福祉士と会話するのは「わずか残された世界とのつながり」なのかもしれません。それはきっと、日々のコミュニケーションが限られている人にとってはなおさらのことです。 なにげない会話のひとつひとつがお年寄リの命の重さを増やしていると私は介護福祉士として感じています。

 


介護福祉士

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