悪質な医師紹介エージェントによる被害

トップ   求人   医師

求人に応募する医師の実力は評価されるべきであり、両者の持つ条件を調整するには第三者が必要になる。また意外と、求人への応募希望者は老人ホームの内情までは知らない。養護施設は企業と違い、社会的役割が主体となるためコマーシヤルに躍起になることはない。少ない情報のなか、自分に見台った求人を見つけるのは、単独では至難の業である。医師が聞きにくい話を聞き、代弁するのが求人コンサルタントの仕事で、施設を騙してどうかしようというつもりは毛頭ない。ケアセンターの求人採用に、怪しげな人間が暗躍していた時代も確かにあったが、信用されない者は自然と淘汰される世界なのだ。
今回は、代弁者に対する非常に失礼な視線や無視をする態度にほとほと参った。ヒラの人間であればまだ救いようもあるが、幹都職員がそうなだけに、交渉ごとが進まない。この人は何が損で得か、わかっていないのだ。人事担当者に振り回される事は、まだまだ未熟者だと自分を省みる。

■愛知での初営業
東海地区に拠点を置き、本格的に求人コンサルタントとして営業を始動することになった。
現在名古屋エリアの医療が全国の注目を集めているが、医療、特に老人ホームに関しては、活気に溢れた印象はない。ある東海地方のとある施設の事務方と話をしていて伺ったのだが、景気が良いのは東海地区のことで、医療機関の状況は、どこもあまり変わらないのじゃないですか、とのこと。東海エリアの医療事情に話は進んだ。
炎天下の時期を選んでしまったので、毎日のケアハウス周りも汗だくである。生まれ育った関西は、道に迷ってもどこか落ち若いていられるものだ。全く未知の土地での新規営業というのは、非常にタフな心と体が必要と思い知る。
どの電車に乗ればいいのか、この土地の漢字は何て読むのか、一つ一つがまっさらに新しく、いささか厳しさも感じるが、何よりこの全くの新しさ。しばらく、面白い日々が過ごせそうだ。
ある事務長が言うに、ここ8年で8名の医師をサポートしてきたという。
この方は、元々が製薬卸で勤務してこられたそうで、その時のノウハウが生きているので、とのこと。
その施設の理事長まで、うちの専務長が開業支援をさせて戴くので、2~3年うちに転職して働いて開業しませんか?と、開業指向をもつ医師を勤務にを誘うというから面白い。したたかだが、なかなか上手なアピールだと思う。
また、見知らぬ求人会社から医師の支援を依頼する電話もしょっちゅう入るという。さすがに、それが本来の仕事ではないので、と新規アポイントは断るそうだ。嬉しい悲鳴だが、事務長を勤めるデイケアセンターの方はどうかというと、ここにも良い影響をもたらしているようである。これまで開業を手伝って来た先生方や、デイケアセンターの設立にも関わっておられるようで、そうした医師のなかの一人から、続く医師の求人を依頼する声がかかったという。回り回って、医師の求人登録がないか声がかかった。医師は、公的施設からの求人は珍しくないが、私設センターのとなるとやりづらい面もある。医師が退職してしまうマイナス面を持った縁で、面白い案件が飛び込んで来た。

■お盆休み
人の病気やケガにお盆休みはなく、従ってケアセンターにもお盆休みはない。ついてほ私設で働く医師にも、お盆休みは無いことが殆どだ。つくづく、医師の仕事は大変である。看護師でもあれば、ある程度の休みを取ることも可能かも知れないが。
これまで私設への求人営業の際に確認した内容では、夏休み(盆休み)はあって3日くらい、または無しというのが大半であった。年末年始も同様。
求人コンサルタントの仕事も、医師の陰に日向になる業務なので、お盆はおろか、ろくに休みを取っていない年が続いた。社員は交替で休ませているが、まだまだ羽を伸ばす訳にはいかない。プライベートを充実させる求人先を探して、自分は趣味の一つもないというのも、皮肉で可笑しい。しかし最近ほ、若干時間が取れるという医師もいるようで、そんな時間に登録をして下さる医師もいる。休みの日に、自宅で求人会社のホームページを見つけ、興味半分で登録。ここから始まる転職やアルバイトの縁に感謝しつつ書く。

■転職で返金?
4月~5月にかかる電話は、冷や汗ものだ。胸騒ぎがすることもあるが、殆どが不意打ちである。一般企業で中途採用となると、年度途中でも勤務が始まるが、メディカル、特に医師の場合は年度替わりを待って転職するケースが多い。就職を決めるまで、医師側にもデイケアセンターにも意思の食い違いがないよう慎重に話は進めるが、実際に入ってみるまでどう出るか分からない。誰もがべストマッチングと思っていた求人も、いざ勤めてみると考えが合わないと実感する場合があるからだ。退職の意向を申し出るとき、最初に求人会社に連絡が来ることが多いが、その電話にヒヤヒヤするのである。
やむを得ないとはいえ、紹介した求人で早々に退職を申し出ると、求人コンサルタントに怒りが集中する。妙な事務長になると、紹介料を取るだけとって、求人コンサルタントが蔭で医師を動かそうとしているのではないか、などと疑念を向ける。もう慣れたが、しばらく厄介な調整をしなければならない。
医師の感情を汲み取って、施設と対応を協議するが、この特点で両者が違う方向を向いていれば、もう退職しかない。採用したセンターにとっても痛手だが求人コンサルタントも医師が入職後聞もなく退職となれば、紹介料はお返ししている。この紹介料で会社は成り立っているので、安易な条件の一致だけで次々に求人を紹介したのでは、春夏は返金のオンパレードになってしまう。また、引き取らなくてはいけない求人の望みや施設の展望を聞き落としていたことでもあり、口惜しさは大きい。
施設の数だけ理念があると思っているが、診療報酬の改定などで受ける財務的ダメージも、医師の心が離れる起因となる場合がある。06年の改定は療養型病院にとって、方向性の検討を促す厳しい内容であった。また人材不足も深刻だが、医師の確保も困難さを増している。看護師の数によって診療報酬が変わる点でも、施設経営を揺るがせている。経営面の間題も含め、求人で雇い入れる際には、ただ数を合わす意識ではなく、本音で話を進めないことには、結局早々の離職を招いている印象を持っている。
免許を待っていれば何でもいい、という時代は去りつつある。施設も誠心誠意、医師を雇い入れる際には、ただ数を合わす意識ではなく、本音で話を進めないことには、結局早々の離職を招いている印象を持っている。
免許を待っていれば何でもいい、という時代は去りつつある。病院も誠心誠意と対話する覚悟が必要となっているのではないだろうか。

■医師の求人を喰うもの
噂の域を出ないが、医師を3ケ月ごとに転職させ紹介料を儲けている求人会社があるらしい。
医師専門の求人工ージェントをしていると、確かに紹介後のミスマッチングが起こるのは否定できない。あれだけ入念にやったのにと、失敗を目の当りにしてほぞを噛むというか。転職をサポートした後に退職を申し出られて、嬉しいものではない。
恐らく求人会社への不安から生じた、施設間の都市伝説のようなものかと思っているが、一時不法な紹介料を手がけるブローカーもいたので、これが火元かも知れない。真っ当に仕事をしている求人コンサルタントには迷惑な話だ。こんな噂がまことしやかに広がるということは、雇っているはずの施設が全く医師本人を知らないことを露呈していないか。転職は簡単ではない。何十年も昔のように、ひとつの施設を離れた一匹狼の医師ばかりが求人エージェントに登録している訳でもない。人らしい感情と秀でた知性を持った、通常の人間がいるのである。自分の口から出る言葉が、うわべだけと気づかず不本意さを抱いている人もいれば、ピンと来るまで何も言わない人もいる。誰もがそうであるように、自分の本心を常に明確に把握している訳ではないのだ。また普通の人は、転職を何度もしたいとは思わないだろう。転職回数の多さが社会通応力のなさと見なされるのは、医師に限った話ではなく、どの職業でも同じである。求人工ージェントにとっても、そんなに簡単に翻される人間は地雷だ。人を操って転職させられるほど、心を簡単に動かす人がいるだろうか。
ただ医師の話を聞き、その人の全身の雰囲気から本音を予想して求人先を提案するのが仕事である。正直なところ、精神的にあまり楽だとは思わない。転職を案内することによって、施設から報酬を戴いており、確かに言葉をかえると医師を喰っているのかも知れない。しかし誠心誠意という意識なく、短期間に転職を繰り返させるようなエージェントは、信頼されようがない。信頼なく、生き残ることなど不可能だ。

■デイケアセンター医師(33歳)

この年齢で医師としては、これまで順風にきたと思っている。しかし制度や勤務体系、一年中オンコール体制などには、かなり不満があった。高齢者の命の1分1秒を争う立場とは言え、少しでも自分の家族との時間を持ちたい、大切にしたいと思うのほ、人として不思議はないと思うのだ。私は思いきって求人コンサルタントに依頼してみることにした。科目にこだわりはなく、療養型の施設でも構わないと思っていたが、求人コンサルタントは私の年齢や経験等を考慮し、もともと医師を主体とするケアミックス型施設への転職を紹介してくれた。転職に伴い住まいは引っ越すことになったが、いま公私共に充実している。こちらの希望条件を呑むだけでなく、積極的に提案し、一つ先を見通すことができる求人コンサルタントとの出会いが、今の私の充実感を築いてくれた。

・現在の勤務体系 週4~5日
・年俸 800方円

■老人ホーム医師(38歳)

生まれ育った四国の町の老人ホームで、医師として勤務を続けてきた。地元を離れないのには理由があった。持病のある母の面倒を看るため、結婚後実家の近くに家を建てたためだ。画像診断はもとより短日の検診業務やCTやMRIの読影など、とにかく慌しい佳日の業務の中で頑張っては来たが、医療機器類やその他色々な面で施設側と溝が広がって行くような気がしてならない。様々な問題を抱えながらもなかなか「転職」と言う言葉を口にできない自分に腹立たしさを感じるが、やはり700万円の午棒を捨てられないのだ。思い切って求人コンサルタントに相談してみた。「地元を離れず、年俸も700万円を維持でき、できれば医師中心の老人ホームを紹介してほしい」。か
なり我侭だと自分でも思うが正直譲れない。少し経ったころ求人コンサルタントから連絡があり、ある施設がPETを導入するため、それを中心に業務をしてもらえる医師を探しているとの情報を得たとのことだった。打診を受けすぐに私はOKし、求人コンサルタントの迅速な対応により私の条件も受け入れられた。医師の転職は、一般職のようにはままならない。有能な求人コンサルタントに出会えるか否かで将来も変わるのだろう。

・現在の勤務体系 週5日勤務
・年俸 700万円

■長期療養型施設の医師(42歳)

大学卒業後、医師としてスタート。医局人事の下で勤めるうちに、大学時代からの先輩に当たる先生の薦めで単科の精神病院に移ることになり、永くお世話になった。しかしこの施設にも他に違わず内紛が起こり始め、理事長の強権力に脅かされた私は退職の道を選ぶしかなかった。転職の気持ちが固まった私は、まず求人コンサルタントに相談を持ちかけた。近い将来の独立を視野に入れていた私としては、出来れば今勤めている施設からそう遠くない地への転職を希望したが、最初に紹介された同地域内の施設は、
「勤務先と当所との距離があまりに近すぎ、業務上の絡み等を考えると断らざるを得ない」と先方から断られた。その点については、私自身も迂闇であった。その後少し離れた地域の施設への求人を紹介してもらい、勤務条件や医療に関する考え方などじっくりと話す機会をいただき、満足のいく転職が出来た。求人コンサルタントと信頼関係を築き、その上で施設への希望条件を変更するなど、的確かつ迅速な対応と助言をしてもらえたことで成功したと思う。
っている。

・現在の勤務体系 週5日勤務
・年俸 600万円

 


医師

コーラを飲むだけで生じる膨大な議論と虚しさ

医師は、どんな時でも口元には笑みを浮かべること

医師は、楽しいよりもうれしいをすることが重要

医師は、自分の健康に責任を持ってもらう。

医師は、頭の体操よりも心の体操を大切に

医師は「いい話を聞いた」で命を養う。

医師はひとりの社会人として接するべし

医師は今日一日を「特別な一日」だと考える。

医師は会話の質を高めるべき

医師は老人を高齢者という「服」を着ていると考えるべし

忘れてはいけない高齢者福祉施設における心のケア

悪質な医師紹介エージェントによる被害

高齢者の気持ちとケアプラン外の対応